いつも当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
東京はまだ何日かに1度は夏日になる日がありますが、随分と気温が低くなってきましたね。特に朝晩は涼しく感じられることが多く、夕方暗くなる時間帯もだいぶ早くなり、いよいよ秋冬モードへと気候が変わってきているのを肌で感じる今日この頃であります。
さて、今回は先日あった患者様とのとあるエピソードについて少しお話させていただこうと思います。
40代の男性の患者様で、今年6月に受けた健康診断の結果、空腹時血糖が220(※基準値:70〜109)、HbA1cが9.3(※基準値:4.6〜6.2)と判明し、仕事が多忙だったことからようやく先月末に病院を受診して医師の診察や血液検査、薬の処方を受けられたのですが、先週末にその時受けた血液検査の結果を持って当院にお越しいただいたところ、結果を見てびっくり!なんと、先月末の時点で空腹時血糖が114、HbA1cが8.2まで落ちていたのです。
この患者様曰く、「健診を受けた6月から病院を受診した9月末までの約3ヶ月間は、食事面や運動面などはそれまでと大して変わらない。だから、この数値の変化は純粋に先生の治療や先生のアドバイスによる自宅ケアの結果だと思います」とのことでした。
以上のことを踏まえて、私が皆様にお伝えしたいことは3つあります。
1つ目は、「人間のからだには、身体の良くない部分を治そうとする働きがちゃんと備わっている」ということです。今現在、お身体に良くない部分がある方(症状が長く続いている方)は、この治そうとする働きが何らかの理由でうまく機能していない(働いていない)可能性があります。
次に2つ目には、「鍼灸治療や腹部への手技アプローチは、上記の“治そうとする働き”を高めてくれる」ということです。当院では、特に慢性症状でお悩みの方にはまずはじめに手足への鍼灸と腹部への手技アプローチにより全身の調整を図るという処置をほぼ100%実施いたします。そうすることで、さまざまな症状が良い方向へと向かいやすい土台作りを行っております。
そして、最後3つ目として、「良くなりたい、治したいという思いをしっかりと持ち続けることが大切」ということです。この患者様の場合、ご来院日以外にもご自宅でのケアを継続して行ってくださっていたからこそ、上述したような良い結果に結びついたのだと思います。しっかりと自分自身の身体と向き合うことで自分の体調に責任を持ち、できる範囲でケアを続けることこそが最高の治療法だと私は思います。
ただ、鍼灸治療や腹部への手技アプローチ法は万能という訳ではございません。時には症状がなかなか変わらないこともございます。ですが、肩こり・腰痛だけが鍼灸治療の適応症ではないということを是非皆様にも知っていただきたいと思います。
今回のような内臓機能の異常からくる体調不良だけでなく、うつ病やパニック障害などの精神疾患にも鍼灸治療は効果が期待されております。
内科や精神科(心療内科)などの医療機関への受診だけでなく、鍼灸という選択肢もあるということを最後にご理解いただけたら幸いです。
当院では溜まった疲労の回復・改善のサポートをはじめ、長年お困りの症状をできるだけ根本部分から治していくような治療にこだわって日々施術させていただいております。
今現在、何かお身体のことでお悩みの方は一人で思い悩まず、抱え込まず、是非当院までお気軽にご相談ください。
ご連絡、お待ちいたしております。
はり・きゅう・指圧 佳鍼堂/院長 渡辺